レジスタントスターチ(RS2)健康をサポートする4つの働きをご紹介致します。

1.お腹の調子を整える ☑毎日、スッキリしたい

2.糖の上昇をおだやかにする ☑糖質や脂肪が気になる

3.肥満を予防する ☑ダイエットを心がけている

4.腸を整える(プレバイオティクス) ☑体調を整えたい


1.お腹の調子を整える

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食物繊維様の働き

レジスタントスターチは、水溶性・不溶性、両方の食物繊維様の働きを併せもつでん粉で、人の胃や小腸で分解されず大腸に到達する難消化性でん粉です。

レジスタントスターチ 食物繊維様の働き <水溶性の働き>・腸内環境を改善 ・血糖値上昇を抑制 ・コレステロールを体外に排泄 <不溶性の働き>・水分吸収し便量増やす ・便通を促す ・有害物質を素早く排泄

RSと食物繊維の生理的特性の比較

レジスタントスターチ(RS)はでん粉でありながら、水溶性・不溶性、両方の食物繊維様の働きを併せもちます。レジスタントスターチと食物繊維の生理的特性を比較すると、レジスタントスターチの優位性が分かります。

RSと食物繊維の生理的特性の比較 生理的特性:大腸内発酵特性 大腸内容物のpH低下作用 短鎖脂肪酸の産生 糞便重量の増加作用 糞便水分の増加作用 食物の通過時間短縮作用 血漿脂質低下作用 レジスタントスターチ(RS)は、水溶性食物繊維・不溶性食物繊維より生理的特性が素晴らしい Frontier of Luminacoides Research: T. Hayakawa, T. Oku  Kenpakkusha 2010 p233-245

糞便量の変化

低レジスタント食と高レジスタント食の糞便量を比較すると、高レジスタント食が2倍以上も糞便量が多くなっています。レジスタントスターチは、糞便量を増加させます。

RS2(レジスタントスターチ)摂取後の糞便量の変化 低RS食 高RS食 P JP Phillips, JG Muir, A Birkett, ZXLu, GP Jones,  KO Dea and GP Young  Author Affiliations、School of Nutrition and Public Health, Deakin University, Malvern,  Australia. データー詳細はこちら

2.糖の上昇をおだやかにする

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バナナGI値の変化

青バナナは低GI食品(約8割でん粉)
黄バナナは中GI食品(約8割糖分)

バナナGI値 青バナナ30~40 黄バナナ55~65GT値とは・・・ 食後血糖値の上昇作用を示すもの GI値が低いもの程、体内への糖の取り込みがゆるやかになり、血糖値の上昇が抑えられます。

●55以下の食品・・・・・・・・・低GI食品
●55〜70の間の食品・・・・ 中GI食品 
●70以上の食品・・・・・・・・・高GI食品

血糖値・インスリンの変化

レジスタントスターチは、糖の反応をおだやかにし、インスリン反応を抑制します。

レジスタントスターチRS2摂取後の血糖値の変化レジスタントスターチRS2摂取後のインスリンの変化

Source:   Resistant starch: the effect on postprandial glycemia, hormonal response, and satiety    Anne Raben, Arne Astrup et al., Am J Clin Nutr 1994;60:544-51 データー詳細はこちら

3.肥満を予防する

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209レジスタントスターチは腸内の短鎖脂肪酸を増加させ脂肪の取り込みを抑え、エネルギー代謝を高めます。
又、満腹感を持続させ過食を防ぎます。高レジスタント食(RS食)は食品摂取量を15%低減した報告もあります。

体重とBMIの変化

高レジスタントスターチ食を摂取したグループの体重減少が見られました。
高レジスタントスターチ食を摂取したグループのBMIの減少が見られました。

糖尿病患者におけるレジスタントスターチRS2摂取後の体重変化 RS群-1.2kg 対象群+0.1kg P<0.021糖尿病患者におけるレジスタントスターチRS2摂取後のBMIの変化 RS群-0.59kg 対象群+0.09kg

Jorge L., Ble-Castillo et al., Universidad Juarez Autonoma, Mexico Feb. 17, 2010 データー詳細はこちら

BMIと肥満の関係

BMIとは、身長の2乗に対する体重の比で体格を表す指数。

BMI=体重kg/(身長m)2

例えば、身長160cm ①体重50kgの人 ②体重60kgの人 その場合のBMIを計算してみましょう。
50 ÷(1.60×1.60)=19.53125   60 ÷(1.60×1.60)=23.4375
BMI指数は、①体重50kg約19.5 ②体重60kg約23.4 普通体重の判定になります。

BMI22が、標準体重で統計上、病気になりにくいとされる体重です。
BMI35以上が「高度肥満」と定義されました。BMI25を超えると「肥満」と判定されます。生活習慣病にかかりやすいとされています。

BMI判 定
18.5未満低体重
18.5~25未満普通体重
25~30未満肥満(1度)
30~35未満肥満(2度)
35~40未満肥満(3度)
40以上 肥満肥満(4度)
 日本肥満学会 2011年9月

4.腸の栄養源となる(プレバイオティクス)

☑体調を整えたい210

プレバイオティクス

・難消化性でん粉
・腸の栄養源になる

pHと短鎖脂肪酸の変化

理想的な腸内環境は、弱酸性です。
レジスタントスターチは、短鎖脂肪酸を産生し、腸内のpHを低下させます。

短鎖脂肪酸ができると弱酸性の腸内環境になります。
弱酸性の腸内では悪玉菌が減り、善玉菌が多くなり、腸内環境が良好に保たれます。

レジスタントスターチRS2摂取後のpHの変化レジスタントスターチRS2摂取後の短鎖脂肪酸の変化

JP Phillips, JG Muir, A Birkett, ZXLu, GP Jones,  KO Dea and GP Young  Author Affiliations、School of Nutrition and Public Health, Deakin University, Malvern,  Australia. データー詳細はこちら

各短鎖脂肪酸の増加率

レジスタントスターチは、酪酸や各短鎖脂肪酸を増加させます。
酪酸は腸壁細胞の栄養源となり大腸粘膜を元気にして、大腸の健康をサポートします。

レジスタントスターチRS2摂取後各短鎖脂肪酸の増加率 合計166% 酢酸*172% プロピオン酸125% イソ酪酸126% 酪酸*365% イソ結草酸100% 結草酸140% *P<0.05 JP Phillips, JG Muir, A Birkett, ZXLu, GP Jones,  KO Dea and GP Young  Author Affiliations、School of Nutrition and Public Health, Deakin University, Malvern,  Australia. データー詳細はこちら

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