レジスタントスターチとは?

レジスタントスターチの定義

1980年代に発見

従来、でん粉は消化され易いものです。でん粉は全て小腸で分解されると考えられていました。しかし、1980年代に、研究者が実験中に偶然、消化されずに大腸に達するでん粉を発見。これを「レジスタントスターチ(難消化性でん粉)」と名付けました。

1992年に定義

その後多くの研究が行われ、難消化性に加え、消化系や大腸に対しても有益な作用のあることが明らかになりました。1992年に、欧州RS科学委員会は、レジスタントスターチを「人の胃や小腸で分解されず大腸に達するでん粉」であると公式に定義しました。

レジスタントスターチ・難消化性でん粉 → 消化されずに大腸まで届くでん粉 → 腸内細菌の栄養源になる → 短鎖脂肪酸が増える → 腸内pHが低下し、弱酸性の腸内は、悪玉菌が減り、善玉菌が増える → 腸内環境が良好になる レジスタントスターチRS2から広がる働き ・吸収をおだやかに ・満腹感を持続する ・血糖値にうれしい!低GI食品 ・プレバイオティクス効果 ・食物繊維様の働き ・大腸の健康をサポート ・短鎖脂肪酸で弱酸性の腸内に! ・善玉菌が増えて腸内良好

レジスタントスターチの分類

レジスタントスターチは4種類に分類されます。

RS1玄米や雑穀のように硬い殻に囲まれ物理的に消化されにくいでん粉
RS2space50.fwグリーンバナナのように、でん粉の構造が自然界に存在しているときから消化されにくいでん粉
RS3冷やご飯のように一度糊化し、その後、冷める過程で消化されにくい構造に変化したでん粉
RS4化学修飾的に消化されにくくした化工でん粉

※RS(レジスタントスターチ)

自然界に存在するレジスタントスターチ

グリーンバナナは、自然界で最も多くレジスタントスターチを含みます。

食 品1食当りレジスタントスターチ含有量(g)
グリーン
バナナ
 1本(中サイズ・皮なし) 13.0g
白いんげん 調理済み半皿 2.5g
冷パスタ1皿 1.9g
オートミル1皿0.7g
全穀粒パン 2切れ 0.5g
 Murphy M et al 2008

ルミナコイドと呼ばれるレジスタントスターチ

「ルミナコイド」とは食物繊維及び食物繊維様の生理作用を有する素材。(糖アルコール※1、オリゴ糖、レジスタントスターチなど)人の小腸内で消化吸収されにくく、消化管を介して健康の維持に役立つ生理作用を発現する食物成分と定義されています。※1糖アルコールとは:糖質甘味料に分類され、低カロリー甘味料として用いられる。キシリトール等。

グリーンバナナスターチRSは、レジスタントスターチを高含有しています。水溶性・不溶性、両方の食物繊維様の働きを併せもつ特別なでん粉で、でん粉の構造が自然界に存在している時から消化されにくいナチュラルなでん粉です。レジスタントスターチは、様々な健康機能を高めることが、世界の多くの研究者から報告され大変注目されています。

レジスタントスターチ 腹部のイメージ

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